郷土史研究家:岡部定一郎氏
2012年に第1回を開催した太宰府市民音楽祭。国際都市太宰府に大陸から渡ってきた新しい文化、声明・打楽・糸絃・竹笛・鈴鐘の音が「梅の花びら、五弁の調べ」に乗って全国に展開してゆく。そんなイメージを美しい映像詩にしました。音楽祭を際立たせたこの鮮烈な発想は、岡部さんの指導がなければ到底生まれませんでした。
岡部定一郎、昭和5年(1930年生まれ)88歳。こんにち仮に4時間の講演をお願いしたとして、その4時間を岡部さんは、よどみのない口調で話し続けるはずです。「博覧強記(ひろく古今東西の書物を見て、物事をよく覚えていること。またはその人。広辞苑)。
そういえばネットの紹介には、元県観光アドバイザー、元福岡市イベントアドバイザー、そして現在 博多仁和加振興会会長、現博多那能津会会長、現福博語り部として活躍中とある。ほか生涯学習の講師として「くらしと社会、芸術・文化・趣味すべてに対応可能とある。
昭和12年北朝鮮からの帰国。父の病、事業資金の行き詰まりから陥った「どん底の暮らし」を潜りり抜けた岡部さんを鍛えあげたのは、大学時代の演劇部での発声練習やアクセント訓練、やがて高度経済成長期へ向けて重要性を増していく「広告」の真っ只中へ進むこととなった時に恵まれた上司との出会いがあります。その教えは「客の心をつかむ文章を書くための徹底訓練」「柔軟にコロコロ転がってゆく人生に苔はつかない」「常に新しい発想と、企画を考え、顧客のニーズの奥の奥にまで迫る」「
我々の仕事は無から有を作り出すこと」等々。 こうした努力が「博多どんたく港まつりの(雨に負けない)中央部隊の創設」や鉄道利用と観梅客の動員の双方を満たす「曲水の宴」の復活」「博多祇園山笠の集団山見せ実現」そして今また「競技かるたの国際展開など」活躍の舞台はなお続きます。
【祭礼各種】
●曲水の宴/太宰府天満宮
●博多どんたく港祭り
●扇としょうぶ祭り/香椎宮
●博多祇園山笠観光振興支援活動
●大壕祭り
●長住祭り
●太宰府市民祭り(政庁まつり)
●小倉祇園祭礼 前夜祭の創立支援
●高良大社1600年大祭企画実施支援
●博多梅あげ隊
●愛宕神社/七夕結い奉納
●福岡城跡観月の宴
●黒田如水公没400年記念事業各種
【文化行事】
●かるた大会
全国大会 九州大会(太宰府、宗像、大牟田など)他かるた大会各種
●ふるさとの踊り
●さいふ煎茶会
全九州民部フェスティバル
●西日本芸能まつり
●やさしい禅に親しむ会
●高良大社と新報展
●博多町人文化展
●筑後戦国時代展
●日韓茶道交流事業
●博多なぞ展
●博多歌は歌おう会
●福岡藤本海公園
●地元民謡大会
●博多川船乗り込み行事
●アクロス福岡であい塾卓話
【定年退職後に所属する役職】
●福岡広告協会会友
●博多着物協会会長
●藤興会役員
●茶道南坊流副会長
●香椎宮扇としょうぶ祭り常任顧問
●博多民踊協会俳優
●福岡教育大付属小学校評議員
●博多ごりょんさん女性の会顧問
●博多どんたく花のマーチングパレード実行委員会事務局長
【著作】
●どんたく読本
●博多読本
●つくしの茶ばなし
●福博民謡小史
●博多手帳
●月刊博多 エッセイ多数
●他エッセイ祭りシリーズに掲載多数